第362回彩の国シネマスタジオ 彩の国さいたま芸術劇場映像ホール(JR与野本町駅)

© AGAT FILMS & CIE – France 3 CINEMA – 2016 

『海辺の家族たち』

【日時】3月4日(水)~8日(日)

10:30/14:30

 

★アフターセミナー開催 3月7日(土)14;30の回終了後

 「フランスと日本、映画からみる家族、親子関係」

  ゲスト:豊岡 めぐみ さん(フランス哲学専門)

 

<フランスのケン・ローチ> と称えられる

ロベール・ゲディギャン監督の集大成

 

美しい入り江の一軒家に集う家族が、憂鬱な時間を重苦しく過ごすうち、突如思いもかけぬ出来事が立ち上がり、未来が豁然と開けてくる一この映画には思想がある。

山田 洋次/映画監督

 

 

マルセイユ近郊の海辺の家に、父との最期の日々を過ごすために集まる3人の子供たちそれぞれが胸に秘めた過去と向き合う時間を、漂着した難民の子供たちが思わぬ希望に変えていく一

 

 

自身が生まれ育ったマルセイユ周辺を舞台に、労働者階級や移民など社会的に弱い立場の人々の人生を温かな眼差しで見つめ続け、<フランスのケン・ローチ)と称えられるロベール・ゲディギャン監督。本国で半年以上のロングラン上映を成し遂げた大ヒット作『マルセイユの恋』や『幼なじみ』『キリマンジャロの雪』などで高く評価され、ベルリン、ヴェネチアや、審査員も務めたカンヌ国際映画祭の常連でもある名匠が、映画人生40年の集大成となる傑作を完成させた。空と海を一望できる美しい入り江沿いにあり、かつては別荘地として販わったが、今ではすっかり疲れた町で、過去にとらわれて絆を見失い、明日へと踏み出せない家族が描かれる。だが、彼らが〈人生を変える新しい出会い〉を受け入れたことで、再び未来が輝き始める。こんな時代だからこそ、人と人の繋がりが何よりも大切だと、忘れられないラストシーンが教えてくれる感動作。今、世界が忘れた優しさが、ここにある。

パリに選らす人気女優のアンジェルは、20年ぶりにマルセイユ近郊の故郷へと帰って来る。家業である小さなレストランを継いだ上の兄のアルマンと、最近リストラされて若い婚約者に捨てられそうな下の兄のジョゼフが迎えてくれる。兄妹3人が集まったのは、父が突然、倒れたからだ。意識はあるもののコミュニケーションが取れなくなった父と、家族の思い出の詰まった海辺の家をどうするのか、話し合うべきことはたくさんあった。だが、それぞれが胸に秘めた過去が、ひとつひとつあらわになっていく。昔なじみの町の人々も巻き込んで、家族の絆が崩れそうになったその時、兄妹は入り江に漂着した3人の難民の子供たちを発見する

監督・脚本:ロベール・ゲディギャン
出演:アリアンヌ・アスカリッド、ジャンピエール・ダルッサン、ジェラール・メイラン、ジャック・プーデ、アナイス・ドゥムースティエ、ロバンソン・ステヴナン
2016年|フランス|フランス語|カラー|ビスタ|DCP1|5.lch| 107分| 
原題:La Villa| 英語:The House by the Sea| 字幕翻訳:宮坂愛
提供:木下グループ配給:キノシネマ 

 

第363回彩の国シネマスタジオ 埼玉会館小ホール(JR浦和駅)

©Pathe Productions Limited, Channel Four Television Corporation and The British Film Institute 2015. All rights reserved.

『未来を花束にして』

【日時】3月18日(水)

10:30/14:30/18:30

 

★アフターセミナー開催 14;30の回終了後

  ゲスト:本山 央子 さん(アジア女性資料センター理事、お茶の水女子大学 ジェンダー研究所 リサーチフェロー

 

ひとりの平凡な母親が参政権運動の中に見出したものー それは未来への“希望"だった

“すべての娘たちはこの歴史を知るべきであり、すべての息子たちはこの歴史を胸に刻むべきである。”
メリル・ストリープ(女優)

間違いなく今年最高の1本。
スリリングで胸を打つ、骨太な作品。
ーDaily Mail


性別を問わず誰もが観るべき、重要な物語。
ーGlamour

 


運命も世界をも自らの手で変えてゆくー
これは、真実に基づいた、勇気ある女性の物語。

 


女性には投票権も親権さえも認められていなかった1912年のイギリス。ロンドンでは女性による参政権運動が先鋭化していた。原題の「Suffragette」とは、女性参政権論者(Suffragist)の中でも過激な活動家を示す。そのカリスマ的リーダーであるエメリン・パンクハーストは、平和的な抗議が、黙殺される現状に”言葉よりも行動を“と呼びかけた。一ー実話を基にした本作は、階級の垣根なく結束し、権利を求めて立ち上がった女性たちを描き出す感動作だ。誰しもの心を揺さぶる、現代もこれからの百年も語り継がれるべき物語である。主人公は、夫と息子の3人で慎ましく暮らす、洗濯工場勤めのモード。7歳から過酷な労働に従事している彼女にある時、生まれて初めての疑問が生じる。“別の生き方があるのではないか?”と。愛する我が子には自分とは異なる人生を歩んでほしい。その一心で声を上げ、やがて濃々しく変貌してゆくモードを若手演技派の筆頭キャリー・マリガンが演じている。実在の人物パンクハーストにはメリル・ストリープが粉し、圧倒的な存在感を放つ。



彼女たちの蒔いた種は、世紀を超えて、大輪の花となった。

 


本作の舞台からおよそ百年後の2016年。5月に台湾で初の女性総統が誕生し、8月には小池百合子東京都知事が就任。アメリカでは女性初の大統領を目指すヒラリー・クリントンが”ガラスの大井”を打ち破ろうとしている。(※2016年10月現在) 

選挙権が18歳以上に引き下げられた日本では初の参院選が実施された通り、私たちが当たり前の権利として享受する"一票”は、世界中に存在したであろうモードのような“名もなき花”の勇気ある行動によってもたらされたと言えよう。緑=希望、白=清らかさ、紫=数成・・・シンボルカラーの花束を胸に凛として咲き誇った女性たち。その花束は今を生さる私たちすべてに受け継がれた、過去からのかけがえのない贈り物なのだ。  

 


提供:KADOKAWA、ロングライド
配給:ロングライド 後援:ブリティッシュ・カウンシル



第368回シネマスタジオ蕨 蕨市立文化ホールくるる(JR蕨駅)

©岡本みね子事務所

蕨文化ホールくるるで開催!

『ゆずり葉の頃』

【日時】4月7日(火)

10:30/14:30

 

暮れなずむ初秋の軽井沢

絵筆が  心のキャンバスに  旋律を刻む

 

光り輝く水面に映し込んだのは 頬をなでる翠の風 淡い恋の追憶

 

【イントロダクション】

 人と人のつながりを信じて…

想いをつらぬき 描いた人生讃歌!

 少女の頃に淡い想いを寄せていた人はパリへ旅立ち、いまでは国際的に高名な画家となっていた。そんな彼の個展が開かれるとの記事を目にした市子は、東京から秋深まる軽井沢へと旅立つ。たった一枚の思い出の絵を求めて……。一方、理由も言わず旅に出た母を気にかけ、後を追う息子の進。だが海外出張から帰国したばかりの進はまだ知らない、着物の仕立てをし、幸せそうに生きてきた母が、戦後の貧しさのなかで、心の中に封印した若き日の想いを。

 軽井沢のやわらかな空気と人のぬくもりに触れ、時を遡るようにほどけてゆく市子の心。そんな市子に思いがけない出逢いが訪れる……。

 

超一流のキャスト・スタッフが結集!

 思い出の絵を追い求める小河市子を演じるのは、日本映画の黄金時代から活躍し、数々の名匠に愛された女優・八千草薫。ともに映画監督(故・谷口千吉監督)の妻として、中監督と旧知の間柄だった八千草は、本作に共鳴して企画段階から参加。中監督の演出にぴったり息の合った演技の冴えを見せ、詩的かつ、ゆったりと、たゆたうような劇中の時間を醸し出す。

 一方、市子が想いを寄せる画家・宮謙一郎を演じるのは、黒澤明監督作品、小林正樹監督作品をはじめ、長年にわたり日本の映画・演劇界を牽引してきた名優・仲代達矢。これまで夫婦役などが多かった二人にとっても、本作での共演、とりわけダンスからクライマックスへとつづくシーンは、見る者の記憶に長く残ることだろう。

 母を優しく気遣う息子の進役に風間トオル。印象的な喫茶店のマスター役には岸部一徳。竹下景子、六平直政、嶋田久作、本田博太郎など、実力派俳優陣ががっちりと脇を固めている。

 全篇を繊細に彩る印象的な音楽(作曲、ピアノ演奏)は、日本を代表するジャズ・ピアニストの山下洋輔(『ジャズ大名』『ファザーファッカー』『助太刀屋助六』)。撮影には瀬川龍(『しあわせのパン』)、編集は川島章正(『家族ゲーム』『おくりびと』)、そして整音に瀬川徹夫という超一流スタッフが集結。物語の核となる劇中画は、日本美術界の重鎮、日本画家の宮正明画伯(東京藝術大学大学院教授)が本作のために特別に描き下ろしたオリジナル作品という豪華さ。

 八千草の着こなす着物を始め、手にする小物、登場する小道具など,全てが選び抜かれた逸品揃い。隅々まで本物にこだわる中監督が渾身の想いを注いだ快心のデビュー作となった。

 

76歳にして初監督に挑戦!

 超一流のキャスト、スタッフを集めた、オリジナル脚本・監督の中みね子(岡本みね子)は、76歳にして本作により映画監督デビュー。夫の故・岡本喜八監督の作品を、長年、プロデューサーとして支えてきた。岡本喜八監督の逝去から10年。かつて大学の映画研究会で脚本家をめざしていた頃の旧姓を名告り、いま、新たな〈映画人生〉の第一歩を踏み出した。76歳の新人監督はまさに異例。だが、本作『ゆずり葉の頃』は、年齢を重ねてこそ得られる、まっすぐに人生をみつめる透徹した視線と清冽な瑞々しさに満ちあふれている。彼女のこれまでの映画人生同様、「想いを貫く」という本作のテーマは、同世代のみならず現代を生きるすべての女性たちに向けられた、穏やかにして熱烈なエールといえよう。

 

 本作は完成後の2014年、招待作品としてモスクワ国際映画祭で上映。近年のCGを使った作品とは一線を画し、かつての名作日本映画の趣を彷彿とさせると、多くの観客から絶賛され話題となった。

 

第364回彩の国シネマスタジオ 彩の国さいたま芸術劇場映像ホール(JR与野本町駅)

©2023 Viacom International Inc. All Rights Reserved. 

『エターナルメモリー』

【日時】4月15日(水)~19日(日)

10:30/14:30

 

★アフターセミナー開催 4月18日(土)14;30の回終了後

 ゲスト:まつかわ ゆま さん(シネマアナリスト)

 

 

『ドクトル・ジバゴ』『カサブランカ』『愛、アムール』......

どんな名作ラブストーリーも、この真実の愛の物語には敵わない。ーDEADLINE

第96回アカデミー賞ノミネートをはじめ、世界中で賞費&共感の声!

世代を超えて、観る者の心に深く刻まれる、真実の愛の物語。

 

 

著名なジャーナリストである夫、アウグスト・ゴンゴラと、国民的女優でありチリで最初の文化大臣となった表、パウリナ・ウルティア。20年以上に渡って深い愛情で結ばれたふたりは、自然に囲まれた古い家をリフォームして暮らし、読書や散歩を楽しみ、日々を丁寧に生きている。そんななかアウグストがアルツハイマーを患い、少しずつ記憶を失い、最愛の表パウリナとの思い出さえも消えはじめるー一。本作は、アルツハイマーを患った夫アウグストと、困難に直面しながらも彼との生活を慈しみ彼を支える妻パウリナの、ささやかな幸せにあふれる丁寧な暮らしと、ふたりの愛と癒しに満ちた日々を記録した感動のドキュメンタリーであり、真実のラブストーリーだ。

『83歳のやさしいスパイ」(2020)でチリの女性として初めてアカデミー賞”にノミネートされたマイテ・アルベルディが監督を手がけ、本作で自身二度目となるノミネートをはたす快挙を成し遂げた。

 

 

監督:マイテ・アルベルディ「83歳のやさしいスパイ」プロデューサー:パプロ・ラライン「スペンサー ダイアナの決意」

出演:パウリナ・ウルティア、アウグスト・ゴンゴラ

原題:LA MEMORIA INFINITA/英頭:THE ETERNAL MEMORY 2023年/チリ/スペイン語/85分

後援:チリ大使館  インスティトゥト・セルパンテス東京  提供:シンカ、シャ・ラ・ラ・カンパニー

 



第365回彩の国シネマスタジオ 埼玉会館小ホール(JR浦和駅)

© 2025 万作の会 

『六つの顔』

【日時】4月21日(火)

10:30/14:30/18:30

 

★アフターセミナー開催 14;30の回終了後

  「野村万作さん、その魅力」

  ゲスト:山口 宏子 さん(演劇ジャーナリスト、元朝日新聞論説委員

 

94歳にして現役。人間国宝・野村万作の芸境に迫る至高のドキュメンタリー

狂言を生きる万作の過去に浮かびあがる「六つの顔」

 

監督 犬童一心 X 出演・監修 野村万作・野村萬斎 X アニメーション『頭山』山村浩二 X ナレーション オダギリジョー

 

650年以上にわたり、生きとし生ける者の喜怒哀楽を表現し、人々の心を魅了し続けてきた「狂言」。その第一人者であり、九十四歳の今もなお現役で舞台に立ち続ける人間国宝の狂言師・野村万作は、二〇二三年に文化勲章を受章した。映画『六つの顔』では、受賞記念公演が行われた特別な一日に寄り添いながら、万作が歩んできた軌跡と現在の姿を浮かび上がらせる。また、ライフワークとして取り組み、磨き上げてきた夫婦愛を描く珠玉の狂言「川上」を物語の舞台である奈良・川上村の荘厳な原風景とあわせて贅沢に収録。万作が長年追求してきた世界観をその至芸と共にスクリーンに刻む。さらには、九十年を超える芸歴のなかで先達たちから受け取り繋いできた想いや、今なお高みを目指して芸を追求し続ける万作の言葉を収めたインタビューも交え、息子・野村萬斎や孫・野村裕基をはじめとする次世代の狂言師と共に舞台に立つ模様を臨場感溢れる映像で映し出す。

 

 

監督は『ジョゼと虎と魚たち』『のぼうの城』などを手掛け、田中泯を追ったドキュメンタリー『名付けようのない踊り』でも高い評価を受ける犬童一心。また、万作が過去を振り返るなかで、心に浮かぶ「六つの顔」を『頭山』で米アカデミー賞にノミネートされた山村浩二がアニメーションで表現。ナレーションを俳優のオダギリジョーが務めるなど日本映画界を代表する製作陣が集結。監修は、野村万作・野村萬斎が手掛けた。モノクロームで映し出される「現在」、アニメーションで紡がれる「過去」、そしてカラーで立ち現れる狂言「川上」の研ぎ澄まされた美しさ。豊かな映像表現で織りなす、至高のドキュメンタリー映画が誕生した。

 

 

狂言『川上』とは
盲目の男が、願いを叶えてくれるという「川上」の地蔵に参詣し、その甲斐あって視力を得る。しかし、男の夢に現れた地蔵は視力と引き換えに「妻と離別せよ」という過酷なお告げを残していたのだった。視力か、尽くしてくれた妻かーー、男は究極の選択を迫られる。和泉流のみに伝承されるこの演目は、笑いを本旨とする狂言においてはシリアスな異色作。夫掃愛と宿命を深く問う物語は、現代に通じるテーマをはらむ。

 



【シネマスタジオとは?】

NPO法人埼玉映画ネットワーク主催の映画上映会。

各会場とボランティアスタッフのサポートのもとで定期的に映画上映を行い、身近な場所で世界の多様な作品を観られる場所と機会を提供しています。

 

【当上映会のシステム】

当日券・回数券のみ/お支払いは現金のみ/全席自由/各回入替制

◎チケットは各回上映分を9時30分より販売開始(当日券のみ)

 ※会場や作品によって例外があります。詳細はホームページ・チラシ・各種SNSにてご確認ください。

 

【料金・サービスのご案内】

一般1,100円/小中高生600円(要学生証)

回数券

 11枚つづり11,000円。切り離し利用可。3年間有効。

スタンプカード(チケット兼用)

 鑑賞した映画の作品名のスタンプを押します。10個集めると1回無料で鑑賞できます。

 鑑賞履歴にもなります。

特別興行の場合、料金が変わる場合がございます。

 

【上映会場】

詳しくはコチラ

①彩の国さいたま芸術劇場(JR「与野本町駅」)

②埼玉会館(JR「浦和駅」)

③蕨市民会館(JR「蕨駅」)

 

【アフターイベント】

◎3種類のアフターイベントを実施!

 「アフタートーク」映画関係者の話を聞いてみよう!

  映画関係者によるトーク(映画監督、原作者、プロデューサー、出演者など)

 

 「アフターセミナー」作品の背景を知り理解を深める!

  専門家によるセミナー(その道の専門家・識者、大学教授など)

 

 「アフターライブ」で盛り上がろう!

   上映作品に関連するライブパフォーマンス(音楽家、芸術家、芸人など)

 

*上映会期間中の他の回を鑑賞したお客様であれば、

 スタンプカードの提示で、イベントにご参加いただけます。

特定非営利活動法人 埼玉映画ネットワーク

〒330-0063 埼玉県さいたま市浦和区高砂2-3-10黒澤ビル3階

電話 048-762-9407(携帯電話 080-1368-7399)

Fax 048-762-9427

E-メール info@eiganetwork.or.jp

 

*土日祝日および各イベントの翌日は原則お休みを頂いております。

*訪問される際は必ず事前の連絡をお願いいたします。