第327回彩の国シネマスタジオ 彩の国さいたま芸術劇場 映像ホール(JR与野本町駅)

© Odyssee Pictures - Apollo Films Distribution - France 3 Cinéma - Pictanovo - Elemiah- Charlie Films 2022

『ウィ、シェフ!』

【日時124日(水)~128日(日)

10:30/14:30 

 

★アフターセミナー開催 127日(土)14;30の回終了後

  ゲスト:寺中 誠さん (東京経済大学、都留文科大学、立教大学社会デザイン研究科教員(犯罪学、国際人権法))

 

 

フランス語がちょっと苦手な少年たちと、

人づきあいが苦手なシェフのカティ。

“おいしい!”の笑顔が引き寄せたのは……

 

色とりどりのビーツを型抜きして飾りつけたビーツのパイプオルガン、セビーチェサラダ、カボチャのポタージュに天ぷらと、グ ルマンを唸らせる品々が生まれる一流フレンチレストランのキッチン。実力主義の職場ではシェフの指示に「ウィ、シェフ!」と従 うのがルールだ。ところがストイックすぎるカティは、味より見た目優先の指示を無視して、シェフから三行半を突きつけられてし まう。捨て台詞を吐いて飛び出してみたものの、彼女が見つけた職場は理想とは正反対。移民の少年たちが暮らす自立支援 施設だった。質より量、時間厳守がモットーの施設にはまともな食材も器材すらない。不満をぶつけるカティに、施設長のロレン ゾは彼らを調理アシスタントにするアイデアを提案する。フランス語がちょっと苦手な少年たちと、天涯孤独で人づきあいが苦 手なベテランシェフのカティ。おいしい料理が繋げた絆は少年たちの将来だけでなく、一匹狼だったカティの世界も変えてゆく。  移民大国フランスが抱える深刻な問題を、『社会の片隅で』(18、フランス映画祭にて上映)など涙と笑いの社会派コメディと して発表してきたルイ=ジュリアン・プティ監督。日本で初劇場公開となる本作が取り上げるのは、UAM(同伴者のいない未成 年者)と呼ばれる移民の子どもたちを調理師として育成する社会活動だ。実在するシェフのカトリーヌ・グロージャン(少女時代 のカティに料理を教えるマリー役でカメオ出演)が始めた取り組みは、彼らがフランスで暮らすために必要なCAP(職業適性 能力資格)の取得が目的。料理の確かな腕さえ身につけば、フランスで安定した生活を手に入れられる。そんな強い信念で子 どもたちを導くグロージャンをモデルにしたのが、本作の主人公、カティ・マリーだ

 

Story

 

フランス本土最北端にある港町、ダンケルク。料理番組「ザ・コック」で有名なリナ・デレトのレストランでスーシェフとして働 くカティ・マリー(オドレイ・ラミー)は独立に向けて開業資金を貯めていた。しかし、味より見た目を優先するリナは、カティの自 慢の品を勝手にアレンジし、2人は大ゲンカ。捨て台詞を吐いてレストランを飛び出したカティだったがどこも門前払いで、よ うやく見つけたのは移民支援施設の住み込み料理人の仕事だけだった。給料は月1450ユーロで、住む部屋も確保できる。 半年の我慢だと親友の親友のファトゥ(ファトゥ・カバ)にたしなめられて、カティはしぶしぶ働くことにした。  この施設では様々な事情を抱えて世界中から集まった少年たちが寮生活を送っている。18歳までに職業訓練学校に就学 できないと強制送還されるため、施設長のロレンゾ(フランソワ・クリュゼ)、は彼らを連れて行政や学校に日参し、住み込み教 師のサビーヌ(シャンタル・ヌーヴィル)も世話するだけで手一杯。キッチンは不衛生で、食料庫には缶詰のラビオリが並ぶだけ のお粗末さだった。  初めて作ったランチは2時間遅れの大失敗で、ランチ抜きになった少年たちが続出した。「質より量」と言い切るロレンゾ は、人手不足を訴えるカティに少年たちをアシスタントにするアイデアを提案する。興味津々で厨房に現れたのは、料理人に 憧れる最年少のギュスギュスやサッカー選手を夢見るジブリルたちだった。料理のりの字も知らない少年たちは、厨房での身 だしなみから始まり、素材の名前や扱い方に切り方など、覚えることが山積みだ。カティは才能を見極めようとエシャロットの薄 切りテストを行うが、ジブリルは女の指示は受けないと口答えし、施設を脱走してしまった。  児童養護施設で育ったカティは、自分のレストランを持つために料理界を生き抜いてきた。ジブリルとのトラブルで初めて 移民問題に目を向け、少年たちが命懸けでフランスへ来たことや、残された家族に思いを馳せるようになった。「子どもたちを 守る責任がある」と諭すロレンゾの本気は、自分本位で突っ走ってきたカティの心を動かした。自分が持てるすべての知識と 技術を伝え、少年たちを一流の料理人として育て上げよう。少年たちも料理のおもしろさに目覚め、故郷の自慢の味を再現し て友達と紹介し合うようになった。フランス語がちょっと苦手な9人の少年たちと、ストイックすぎて人づきあいが苦手なベテラ ンシェフのカティ。目を輝かせて働く少年たちは、カティの未来であり宝物になっていた。ロレンゾも動いた。カティを校長にし た調理師専門コースを新設して、多くの少年たちを救おうというのだ。大張り切りのカティとロレンゾだが、資金不足の壁が立 ち塞がる。大切な生徒たちの将来をサポートするために、カティは決断した。因縁の番組「ザ・コック」に出場し、優勝賞金の5 万ユーロを手に入れてみせると。カティと少年たちの人生をひっくり返す、一世一代の料理バトルが始まった!

 

 

2022年|フランス映画|フランス語|97分|5.1ch|シネスコ|原題:La Brigade|英題:Kichen Brigade|字幕翻訳:星加久実  後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ 提供:ニューセレクト 配給:アルバトロス・フィルム




第328回彩の国シネマスタジオ 埼玉会館小ホール(JR浦和駅)

©Marianna Films

『世界で一番しあわせな食堂』

【日時】12月13日(金)

10:30/14:30/18:30

 

★アフターセミナー開催 14;30の回終了後

   ゲスト:谷口 美帆さん (野菜ソムリエPro、食育マイスター)

 

INTRODUCTION

世界で一番幸せな国、北欧・フィンランドを舞台に地元の人たちと異国の料理人の出会いを描く心温まる物語

 

毎年国連が発表している「世界幸福度ランキング」で、2018年から3年連続で1位を獲得しているフィンランドから心温まる新たな“ヒーリング・ムービー”が到着!舞台はフィンランド北部・ラップランド地方の小さな村。中国・上海からやって来た料理人チェンが、食堂を経営するフィンランド人女性シルカと出会い、国籍や文化の違いを乗り越え、お互いを家族のように思いやる気持ちが芽生えていく様子を描く。物語を彩るのは、プロの料理人であるチェンが作る、おいしく見た目も美しい料理の数々。チェンの料理哲学は、“医食同源”。医療にも通じる食事を地元の人たちに提供し、健康を気にも留めないフィンランド人たちの体を癒し、心を解きほぐしていく。料理には国境がなく、時にまったく異質な人たちを結びつける架け橋となる。

本作の監督を務めるのは、フィンランド映画界を代表するミカ・カウリスマキ。母国の精神性はそのままに、本作で描くのは異文化との出会いと、そこから生まれる喜び。お互いの文化を尊重しあい、全く異なった世界を受け入れようと努力する人々の姿に、分断に揺れる現代社会に対する監督の強いメッセージが込められている。

 

STORY

フィンランド北部の小さな村にある食堂へ、上海から料理人チェンとその息子がやって来た。恩人を探していると言うが、知る人は誰もいない。食堂を経営するシルカは、チェンが食堂を手伝う代わりに、恩人探しに協力することとなる。恩人探しが思うように進まない一方で、チェンが作る料理は評判となり食堂は大盛況。次第にシルカ、そして常連客とも親しくなっていくチェンだったが、観光ビザの期限が迫り、帰国する日が近づいてくる――

 

■監督: ミカ・カウリスマキ    ■脚本: ハンヌ・オラヴィスト

 

■出演: アンナ=マイヤ・トゥオッコ、チュー・パック・ホング、カリ・ヴァーナネン、ルーカス・スアン、ヴェサ=マッティ・ロイリ

2019年/フィンランド・イギリス・中国/英語・フィンランド語・中国語/114分/カラー/シネスコ/5.1ch/字幕翻訳:吉川美奈子/G

 ■原題:Mestari Cheng


第329回シネマスタジオ蕨 蕨市民文化会館コンクレレホール(JR蕨駅)

©2020「嘘八百 京町ロワイヤル」製作委員会

『嘘八百 京町ロワイヤル』

【日時】12月19日(木)

10:30/14:30 

 

どんでん返しにくどんでん返し!

 

今度の舞台はお宝眠る都、京都

謎の美しき依頼人の登場で

あの「骨董コンビ」に恋の火花?

 

 

日本中のお宝ファン、コメディファンを笑いと感動の渦に巻き込み、大ヒットを記録したあの「嘘八百』が、全方位にパワーアップして帰ってくる!

今作の舞台はお宝眠る古都・京都。注目のお宝は、千利休の茶の湯の後継者で「天下ー」と称された武将茶人【古田織部】の幻の茶器「はたかけ」。

日本映画界が誇る中井費一と佐々木蔵之介の黄金タッグ再びに、着物美人のマドンナ・広末涼子が華麗に参戦。前作を沸かせた超個性派ゴールデンメンバーたちはもちろん、新たな敵として有名古美術店のやり手主人に加藤雅也、大御所鑑定家に竜雷太、アイドル人気の陶芸王子に連続テレビ小説「なつぞら」で話題沸騰の山田裕貴をはじめ今をときめく若手から味のあるベテランまで世代やジャンルを超えた豪華俳優陣が続々結集!クライマックスは国の名勝・渉成園で開かれる華やかな大茶会。幻の茶器をお披曜目するTV番組生放送中に…という前代未間の大仕掛け。

息つく暇なく二転三転の想像を超えた展開と差し込まれる笑いで贈る世紀のコンゲームが幕を開ける!年の初めに相応しい、開運招福 お宝コメディで2020年を幸せに!

 

STORY

贋物仕事から足を洗った古美術商・小池則夫 (中井費-)と陶芸家・野田佐輔(佐々木蔵之介)。京都と堺でそれぞれ再出発したのも束の間、あるTV番組に過去をスッパ抜かれて開運人生に暗雲が。そんな則夫の前に現れたのは謎の京美人・橘志野(広末涼子)。千利休の弟子にして「天下一」と称された古田織部の幻の茶器《はたかけ》を騙し取られたと聞くと、堺から佐輔を呼び寄せ、愛と正義の贋作作戦。ところが、その茶器の背後にはとてつもない陰謀がうずまいていた.....

 

出演:中井貴一 佐々木蔵之介

広末涼子 友近 森川葵 山田裕貴

坂田利夫 前野朋哉 木下ほうか 塚地武雅/竜雷太/加藤雅也

 

 

監督:武正晴  脚本:今井雅子 足立紳  音楽:富貴晴美

 

 

 




第330回彩の国シネマスタジオ 彩の国さいたま芸術劇場 映像ホール(JR与野本町駅)

© 2020 IRONBARK, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

『クーリエ:最高機密の運び屋』

【日時】1月15日(水)~1月19日(日)

10:30/14:30 

 ★アフターセミナー開催 1月18日(土)14;30の回終了後

  ゲスト:まつかわ ゆま さん(シネマアナリスト)

 

核戦争を回避せよ。

歴史の闇に葬られた米・ソ諜報戦の真相が今、明かされる。

 

 

1962年10月、アメリカとソ連、両大国の対立は頂点に達し、「キューバ危機」が勃発した。世界を震撼させたこの危機に、際し、戦争回避に決定的な役割を果たしたのは、実在した英国人セールスマン、グレヴィル・ウィンだった。スパイの経験など一切ないにも関わらず、CIA【アメリカ中央情報局】とMI6【英国秘密情報部】の依頼を受けてモスクワに飛んだウィンは、国に背いたGRU【ソ連軍参謀本部情報総局】高官との接触を重ね、そこで得た機密情報を西側に運び続けるが一。本作は、キューバ危機の舞台裏で繰り広げられた知られざる実話を基に、核戦争回避のために命を懸けた男たちの葛藤と決断をスリリングに描いた、迫真のスパイ・サスペンスだ。

 

 

STORY

東西冷戦下、米ソ間の核武装競争が激化。世界中の人々は核戦争の脅威に怯えていた。そんな時、CIAとMI6のエージェントが一人の英国人に目を付けた。その男、グレヴィル・ウィンは東欧諸国に工業製品を卸すセールスマンだったが、彼が依頼された任務とは、販路拡大と称してモスクワに赴き、GRUのペンコフスキー大佐から受け取ったソ連の機密情報を西側に持ち帰ることだった。あまり危険なミッションに恐れをなし、ウィンは協力を指否するが、世界平和のために祖国を裏切ったペンコフスキーに説得され、やむなくモスクワ往復を引き受ける。だが、政治体制を超えた友情と信頼で結ばれた男たちは、非情な国家の論理に引き裂かれ、過酷な運命をたどることに一。

 

 

「キューバ危機」とは?

1962年10月、ソ連がカリブ海のキューバに核ミサイル基地を建設していることが発覚。アメリカは海上封鎖で対抗し、世界は全面核戦争の危機に瀕した。土壇場で両国は歩み寄り、キューバからソ連のミサイルは撤去された。“人類史上、最も第三次世界大戦に近づいた13日間”と呼ばれる。

 

 

出演:ベネディクト・カンバーバッチ、メラーブ・ニニッゼ、レイチェル・ブロズナハン、ジェシー・バックリー

監督:ドミニク・クック

 

2021年|イギリス・アメリカ合作|英語・ロシア語|カラー|スコープサイズ|5.1ch112分|原題:THE COURIERG

 

提供:木下グループ

 

第331回彩の国シネマスタジオ 埼玉会館小ホール(JR浦和駅)

©1998MEDUSA

『海の上のピアニスト 4Kデジタル修復版』

【日時】1月24日(金)

10:30/14:30/18:30

 ★アフターライブ開催 14;30の回終了後

 「エンリオ・モリコーネ映画音楽ギターコンサート」

 ゲスト:米田 雄一さん

 

 

Introduction

『ニュー・シネマ・パラダイス」のジュゼッペ・トルナトーレ監督と映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネがタッグを組んだ不朽の感動作

 

映画 『海の上のビアニスト』が日本劇場公開から20年の時を経て、色鮮やかな4Kデジタル修復版で蘇る。

Story
一枚のレコードに秘められた、たった一度の恋。

大西洋を巡る豪華客の中で、生後間もない赤ん坊が見つかった。彼の名は1900=ナインティーン・ハンドレッド。世紀の変わり目を告げる1900年に因んで名付けられた。彼は船内のダンスホールでビアノを演奏し、類稀な即興曲を次々と作り出していった。そんなある日、彼は船内で出会った美しい少女に心を奪われてしまう。彼女が船を去った後、断ち切れない彼女への想いから人生で初めて船を下りることを決心する.…

 

 

監督・脚本:ジュゼッペ・トルナトーレ/音楽:エンニオ・モリコーネ/原作:アレッサンドロ・バリッコ

出演:ティム・ロス/ブルイット・テイラー・ヴィンス/メラニー・ティエリー/ビル・ナン/ビーター・ヴォーン/クラレンス・ウィリアムズ三世

1998/アメリカ=イタリア合作/英語/カラー/シネマスコープ/5.1ch

4Kデジタル修復版:121分/英題:THE LEGEND OF 1900/日本語字幕:柏野文映 字幕監修:中川慧輔/配給:シンカ ©1998 MEDUSA  後援:イタリア大使館 イタリア文化会館 サントラ盤:ソニー・ミュージックレーベルズ 原作:「海の上のビアニスト」白水社刊



【シネマスタジオとは?】

NPO法人埼玉映画ネットワーク主催の映画上映会。

各会場とボランティアスタッフのサポートのもとで定期的に映画上映を行い、身近な場所で世界の多様な作品を観られる場所と機会を提供しています。

 

【当上映会のシステム】

当日券・回数券のみ/お支払いは現金のみ/全席自由/各回入替制

◎チケットは各回上映分を9時30分より販売開始(当日券のみ)

 ※会場や作品によって例外があります。詳細はホームページ・チラシ・各種SNSにてご確認ください。

 

【料金・サービスのご案内】

一般1,100円/小中高生600円(要学生証)

回数券

 11枚つづり11,000円。切り離し利用可。3年間有効。

スタンプカード(チケット兼用)

 鑑賞した映画の作品名のスタンプを押します。10個集めると1回無料で鑑賞できます。

 鑑賞履歴にもなります。

特別興行の場合、料金が変わる場合がございます。

 

【上映会場】

詳しくはコチラ

①彩の国さいたま芸術劇場(JR「与野本町駅」)

②埼玉会館(JR「浦和駅」)

③蕨市民会館(JR「蕨駅」)

 

【アフターイベント】

◎3種類のアフターイベントを実施!

 「アフタートーク」映画関係者の話を聞いてみよう!

  映画関係者によるトーク(映画監督、原作者、プロデューサー、出演者など)

 

 「アフターセミナー」作品の背景を知り理解を深める!

  専門家によるセミナー(その道の専門家・識者、大学教授など)

 

 「アフターライブ」で盛り上がろう!

   上映作品に関連するライブパフォーマンス(音楽家、芸術家、芸人など)

 

*上映会期間中の他の回を鑑賞したお客様であれば、

 スタンプカードの提示で、イベントにご参加いただけます。

特定非営利活動法人 埼玉映画ネットワーク

〒330-0063 埼玉県さいたま市浦和区高砂2-3-10黒澤ビル3階

電話 048-762-9407(携帯電話 080-1368-7399)

Fax 048-762-9427

E-メール info@eiganetwork.or.jp

 

*土日祝日および各イベントの翌日は原則お休みを頂いております。

*訪問される際は必ず事前の連絡をお願いいたします。