© WhiskyGaloreMovieLimited2016
『ウイスキーと2人の花嫁』
【日時】4月3日(水)~4月7日(日)
10:30/14:30
★アフターセミナー開催 4月6日(土)14;30の回終了後
「ウイスキーの歴史」
ゲスト:関田 寛さん(バカルディジャパン株式会社 事業推進部アンバサダーグループマ ネージャー)
ナチスによるロンドン空爆が激しくなる時代、 英国の美しい小さな島に舞い降りた奇跡の実話
ナチス・ドイツによるロンドン空襲が激しさを増す第二次世界大戦中、人々にとって”命の水”であるウイ スキーが枯渇してしまっていた時代に、スコットランドのエリスケイ島沖で大量のウイスキーを積んだ貨物 船 SS ポリティシャン号が座礁した事件の実話を基に描いた物語。 原作は英国人作家コンプトン・マッケンジーが 1947 年に発表した小説「Whisky Galore」(意味:たっぷり のウイスキー)。1949 年に初映画化され、名作として多くの人々から愛され続けてきた。待望のリメイクと なる本作は、少年時代からオリジナル版のリメイクを夢見ていた1人のプロデューサーの熱意により10年 の歳月をかけて製作された作品である。SS ポリティシャン号に乗船していた士官候補生や座礁した船をい ち早く発見した人物など、事件を直接知る人々への丁寧な取材に時間を費やし、まるでウイスキーを熟成さ せるかのように完成した。 全編スコットランドでロケが敢行され、当時の面影を残す 17 世紀に建てられた歴史的建造物など、スコッ トランドの名所をはじめとした貴重なロケーション撮影による美しい映像にも注目である。
NY へ向かうはずの5万ケースものウイスキーの運命とは―― 不器用で愛すべき島民たちが繰り広げるユーモラスな“ 結 婚 ウエディング 狂騒曲 ラプソディ ”!
第二次世界大戦中、ドイツによるロンドン空襲が激しさを増しナチスの手がすぐそこまで迫ってきている 時代。ついにウイスキーの配給が止まってしまう。もはや生活の一部として無くては生きていけないほどウ イスキーをこよなく愛するトディー島の住民たちは、そんな状況のなかで完全に無気力に陥っていた…。 ちょうどその頃、オッド軍曹(ショーン・ビガースタッフ)は、島の顔役のひとりである郵便局長ジョセフ・ マクルーン(グレゴール・フィッシャー)の娘ペギー(ナオミ・バトリック)に結婚を申し込むため戦地を 離れて島にやってきた。一方マクルーンのもうひとりの娘カトリーナは(エリー・ケンドリック)、気の弱 い学校教師ジョージ・キャンベル(ケヴィン・ガスリー)と結婚の約束をしたばかりだが、厳格な母親は、 ふたりの結婚をなかなか許してくれない。結婚式に必要なウイスキーが無くちゃ結婚もムリ!と周囲から猛 反対されて困った状況に…。 そんな時、輸出用に大量のお酒を積んだニューヨーク行きの貨物船ミニスター号が島の近くで濃霧のため に座礁して沈み始めたのをきっかけに、状況は好転する。 船を調べるため海に出た島の男たちは、沈没寸前の船から脱出しようとする船員から「船にはニューヨーク 向けの輸出用ウイスキーが5万ケースも積まれている」と聞かされる。「これはきっと神様からの贈り物に 違いない!」と、島民たちは大喜びする。 この事件はあっという間に島中に知れ渡り、皆でウイスキーの“救出”に取りかかろうとしたちょうどそ の時、マカリスター牧師(ジェームズ・コスモ)が霧の中から現れる。そして、安息日が始まること、神の 日には働いてはならないことを大声で告げる。牧師が言い終えた時、12 時の鐘が鳴り日曜日になってしま う。島民たちはしぶしぶ家路に就くことに。安息日、島民たちはマカリスター牧師の手厳しい説教に耐え、 ウイスキーを“救出”する前に船が沈んでしまうのではないかと、そわそわしながら1日を過ごすのだった。 一方、島の民兵に就任した堅物のワゲット大尉(エディ・イザード)は、深夜 12 時になったら船の積み 荷を見張るようにとオッド軍曹に命じる。だが、恋人の父親ジョセフに「男性は婚約パーティーを開いて結 婚の誓いを立てないかぎり結婚することはできず、婚約パーティーではウイスキーを振る舞わねばならない」 という古くからの島の慣習を告げられたオッド軍曹は、ウイスキー“救出”作戦に加担することを決意。わ ざと島民に自分を捕らえさせる。そして島民たちは船が沈没する前に、できる限り多くのウイスキーを回収 することに成功する。 海底へ沈んだ船から拝借したウイスキーは島の洞窟の中に隠され、それぞれが“必要な”分だけ持ち帰る。 沈没した船に積まれていた大量のウイスキー。持ち出されたウイスキーを押収しようと躍起になるワゲット 大尉と関税消費税庁、抜け目のない島民たちとの知恵比べがついに始まる――!
原題:WHISKY GALORE!
監督:ギリーズ・マッキノン
出演:グレゴール・フィッシャー、ナオミ・バトリック、エリー・ケンドリック、ショーン・ビガースタッ フ、ケヴィン・ガスリー、エディ・イザード、ジェームズ・コスモ
原作:コンプトン・マッケンジー「Whisky Galore」 (1947)
後援:スコットランド国際開発庁/ブリティッシュ・カウンシル 特別協力:土屋守(ウイスキー評論家)
協力:ウイスキー文化研究所/日本スコットランド交流協会/バカルディ ジャパン株式会社
2016 年/イギリス/英語/98 分/ビスタ/字幕翻訳:安本熙生
配給:シンカ 宣伝:太秦
©2017 CINE AYMARA STUDIOS.
『アンデス、ふたりぼっち』
【日時】4月9日(火)
10:30/14:30/18:30
★アフターライブ開催/14;30の回終了後
ゲスト:高橋 マサヒロさん
(南米アンデス地方の民族楽器ケーナ&サンポーニャ奏者)
ペルーのシネ・レヒオナル(地域映画)の傑作
小津安二郎を彷彿とさせる雄大な自然とふたりだけの宇宙
本作は、ペルー映画史上初の全編アイマラ語長編映画として話題となり、ペルー本国では3万人以上の観客を動員する大ヒット。アカデミー賞やゴヤ賞のペルー代表作品に選出されるなど国内外で高い評価を受け、近年、ペルー映画の最高作と評された。監督は、ペルー南部プーノ県出身のオスカル・カタコラ監督。本作で、アイマラの文化・風習の中に、私たちが存在を知りながらも目を背けていた現実を、雄大なアンデスの自然と共に痛烈に描いた。ペルーのシネ・レヒオナル(地域映画)の旗手として今後の活躍を期待されていたなか、2021年11月、2作目の撮影中に34歳の若さでこの世を去ってしまう。本作が長編初作品であると同時に遺作となった。
今となってはオスカル・カタコラ監督の声を聞くことはできない。オスカル・カタコラ監督の死は、ペルー映画界のみならず、これからの映画表現において、間違いなく大きな損失となっただろう。ウィルカ役は監督の実の祖父ビセンテ・カタコラが、パクシ役は友人から推薦されたローサ・ニーナが演じている。撮影は、標高5,000メートル以上の雪に覆われたプーノ県マクサニ地区アリンカパックで5週間にわたって行われた。原題の“WIÑAYPACHA”は、アイマラ語で「永遠」を意味し、時間の経過と終わることのなく何度も戻ってくる循環を表現している。
老夫婦の厳しくも逞しく生きる愛の物語。
その行き着く先は ―― 観客の心を震わせるラストシーンを目撃する
標高5,000mを越える社会から遠く離れた場所にふたり。
都会に出た息子の戻りを待つパクシ(ローサ・ニーナ)とウィルカ(ビセンテ・カタコラ)。アイマラ文化の伝統的な生活の中で、リャマと羊と暮らしていた。寒い夜を温めてくれるポンチョを織り、コカの葉を噛み、日々の糧を母なる大地のパチャママに祈る。ある日、飼っていた羊がキツネに襲われてしまう。さらに、マッチを買いにいった夫・ウィルカはその途中に倒れてしまう…。都会に出た息子の帰りを待つふたりにやがて訪れる衝撃のラスト
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監督・脚本・撮影:オスカル・カタコラ 編集:イレーネ・カヒアス 出演:ローサ・ニーナ、ビセンテ・カタコラ
日本語字幕:新谷和輝 アイマラ語監修:藤田護、マリオ・ホセ・アタパウカル、矢島千恵子 後援:在日ペルー大使館 協力:日本ペルー協会
ペルー/2017年/アイマラ語/86分/英題:ETERNITY
©2016「しゃぼん玉」製作委員会
『しゃぼん玉』
【日時】4月19日(金)
10:30/14:30
直木賞作家 乃南アサのベストセラー小説、待望の映画化。
親に見捨てられ、女性や老人だけを狙った通り魔や強盗傷害を繰り返してきた伊豆見翔人(林遣都)。人を刺し、逃亡途中に迷い込んだ宮崎県の山深い椎葉村で怪我をした老婆スマ(市原悦子)を助けたことがきっかけで、彼女の家に寝泊まりするようになった。初めは金を盗んで逃げるつもりだったが、伊豆見をスマの孫だと勘違いした村の人々に世話を焼かれ、山仕事や祭りの準備を手伝わされるうちに、伊豆見の荒んだ心に少しづつ変化が訪れた。そして 10年ぶりに村に帰ってきた美和(藤井美菜)との出会いから、自分が犯した罪を自覚し始める。「今まで諦めていた人生をやり直したい」ーー決意を秘めた伊豆見は、どこへ向かうのか・・・。
林 遣人 藤井美菜 相島一之 綿引勝彦 / 市原悦子
原作:乃南アサ『しゃぼん玉』(新潮文庫版) 主題歌:秦 基博「アイ(弾き語りVersion)」(OFFICE AUGUSTA) 監督・脚本:東 伸児
【シネマスタジオとは?】
NPO法人埼玉映画ネットワーク主催の映画上映会。
各会場とボランティアスタッフのサポートのもとで定期的に映画上映を行い、身近な場所で世界の多様な作品を観られる場所と機会を提供しています。
【当上映会のシステム】
当日券・回数券のみ/お支払いは現金のみ/全席自由/各回入替制
◎チケットは各回上映分を9時30分より販売開始(当日券のみ)
※会場や作品によって例外があります。詳細はホームページ・チラシ・各種SNSにてご確認ください。
【料金・サービスのご案内】
一般1,100円/小中高生600円(要学生証)
◎回数券
11枚つづり11,000円。切り離し利用可。3年間有効。
◎スタンプカード(チケット兼用)
鑑賞した映画の作品名のスタンプを押します。10個集めると1回無料で鑑賞できます。
鑑賞履歴にもなります。
◎特別興行の場合、料金が変わる場合がございます。
【上映会場】
*詳しくはコチラ
①彩の国さいたま芸術劇場(JR「与野本町駅」)
②埼玉会館(JR「浦和駅」)
③蕨市民会館(JR「蕨駅」)
【アフターイベント】
◎3種類のアフターイベントを実施!
「アフタートーク」映画関係者の話を聞いてみよう!
映画関係者によるトーク(映画監督、原作者、プロデューサー、出演者など)
「アフターセミナー」作品の背景を知り理解を深める!
専門家によるセミナー(その道の専門家・識者、大学教授など)
「アフターライブ」で盛り上がろう!
上映作品に関連するライブパフォーマンス(音楽家、芸術家、芸人など)
*上映会期間中の他の回を鑑賞したお客様であれば、
スタンプカードの提示で、イベントにご参加いただけます。