第330回彩の国シネマスタジオ 彩の国さいたま芸術劇場 映像ホール(JR与野本町駅)

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『クーリエ:最高機密の運び屋』

【日時】1月15日(水)~1月19日(日)

10:30/14:30 

 ★アフターセミナー開催 1月18日(土)14;30の回終了後

  ゲスト:まつかわ ゆま さん(シネマアナリスト)

 

核戦争を回避せよ。

歴史の闇に葬られた米・ソ諜報戦の真相が今、明かされる。

 

 

1962年10月、アメリカとソ連、両大国の対立は頂点に達し、「キューバ危機」が勃発した。世界を震撼させたこの危機に、際し、戦争回避に決定的な役割を果たしたのは、実在した英国人セールスマン、グレヴィル・ウィンだった。スパイの経験など一切ないにも関わらず、CIA【アメリカ中央情報局】とMI6【英国秘密情報部】の依頼を受けてモスクワに飛んだウィンは、国に背いたGRU【ソ連軍参謀本部情報総局】高官との接触を重ね、そこで得た機密情報を西側に運び続けるが一。本作は、キューバ危機の舞台裏で繰り広げられた知られざる実話を基に、核戦争回避のために命を懸けた男たちの葛藤と決断をスリリングに描いた、迫真のスパイ・サスペンスだ。

 

 

STORY

東西冷戦下、米ソ間の核武装競争が激化。世界中の人々は核戦争の脅威に怯えていた。そんな時、CIAとMI6のエージェントが一人の英国人に目を付けた。その男、グレヴィル・ウィンは東欧諸国に工業製品を卸すセールスマンだったが、彼が依頼された任務とは、販路拡大と称してモスクワに赴き、GRUのペンコフスキー大佐から受け取ったソ連の機密情報を西側に持ち帰ることだった。あまり危険なミッションに恐れをなし、ウィンは協力を指否するが、世界平和のために祖国を裏切ったペンコフスキーに説得され、やむなくモスクワ往復を引き受ける。だが、政治体制を超えた友情と信頼で結ばれた男たちは、非情な国家の論理に引き裂かれ、過酷な運命をたどることに一。

 

 

「キューバ危機」とは?

1962年10月、ソ連がカリブ海のキューバに核ミサイル基地を建設していることが発覚。アメリカは海上封鎖で対抗し、世界は全面核戦争の危機に瀕した。土壇場で両国は歩み寄り、キューバからソ連のミサイルは撤去された。“人類史上、最も第三次世界大戦に近づいた13日間”と呼ばれる。

 

 

出演:ベネディクト・カンバーバッチ、メラーブ・ニニッゼ、レイチェル・ブロズナハン、ジェシー・バックリー

監督:ドミニク・クック

 

2021年|イギリス・アメリカ合作|英語・ロシア語|カラー|スコープサイズ|5.1ch112分|原題:THE COURIERG

 

提供:木下グループ

 

第331回彩の国シネマスタジオ 埼玉会館小ホール(JR浦和駅)

©1998MEDUSA

『海の上のピアニスト 4Kデジタル修復版』

【日時】1月24日(金)

10:30/14:30/18:30

 ★アフターライブ開催 14;30の回終了後

 「エンリオ・モリコーネ映画音楽ギターコンサート」

 ゲスト:米田 雄一さん

 

 

Introduction

『ニュー・シネマ・パラダイス」のジュゼッペ・トルナトーレ監督と映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネがタッグを組んだ不朽の感動作

 

映画 『海の上のビアニスト』が日本劇場公開から20年の時を経て、色鮮やかな4Kデジタル修復版で蘇る。

Story
一枚のレコードに秘められた、たった一度の恋。

大西洋を巡る豪華客の中で、生後間もない赤ん坊が見つかった。彼の名は1900=ナインティーン・ハンドレッド。世紀の変わり目を告げる1900年に因んで名付けられた。彼は船内のダンスホールでビアノを演奏し、類稀な即興曲を次々と作り出していった。そんなある日、彼は船内で出会った美しい少女に心を奪われてしまう。彼女が船を去った後、断ち切れない彼女への想いから人生で初めて船を下りることを決心する.…

 

 

監督・脚本:ジュゼッペ・トルナトーレ/音楽:エンニオ・モリコーネ/原作:アレッサンドロ・バリッコ

出演:ティム・ロス/ブルイット・テイラー・ヴィンス/メラニー・ティエリー/ビル・ナン/ビーター・ヴォーン/クラレンス・ウィリアムズ三世

1998/アメリカ=イタリア合作/英語/カラー/シネマスコープ/5.1ch

4Kデジタル修復版:121分/英題:THE LEGEND OF 1900/日本語字幕:柏野文映 字幕監修:中川慧輔/配給:シンカ ©1998 MEDUSA  後援:イタリア大使館 イタリア文化会館 サントラ盤:ソニー・ミュージックレーベルズ 原作:「海の上のビアニスト」白水社刊



第332回彩の国シネマスタジオ 彩の国さいたま芸術劇場 映像ホール(JR与野本町駅)

© SPUTNIK OY 2023 Photo: Malla Hukkanen

『枯れ葉』

【日時】2月5日(水)~2月9日(日)

10:30/14:30 

 

突然の監督引退宣言から6年。 最高のラブストーリーとともに、アキ・カウリスマキが帰ってきた!

 

2017 年、『希望のかなた』のプロモーション中に監督引退宣言をし、世界中のファンを悲嘆に暮れさせた アキ・カウリスマキ。それから6年、監督カウリスマキはあっけらかんと私たちの前に帰ってきた。可笑 しみと切実さに満ちた、最高のラブストーリーを連れて。 新作『枯れ葉』の主人公は、孤独さを抱えながら生きる女と男。ヘルシンキの街で、アンサは理不尽な理由 から仕事を失い、ホラッパは酒に溺れながらもどうにか工事現場で働いている。ある夜、ふたりはカラオ ケバーで出会い、互いの名前も知らないまま惹かれ合う。だが、不運な偶然と現実の過酷さが、彼らをさ さやかな幸福から遠ざける。果たしてふたりは、無事に再会を果たし想いを通じ合わせることができるの か? いくつもの回り道を経て、物語はカウリスマキ流の最高のハッピーエンドにたどりつく。

 

ノスタルジックな風景と多様な音楽、とぼけたユーモア、溢れ出る映画愛。

悲痛な現実のなかで、それでも「愛」を信じつづけるために。

 

労働者3部作『パラダイスの夕暮れ』『真夜中の虹』『マッチ工場の少女』に連なる新たな物語として発表 された『枯れ葉』には、ギリギリの生活を送りながらも、生きる喜びと人間としての誇りを失わずにいる 労働者たちの日常が描かれる。 抑制された画面の中に映るノスタルジックなヘルシンキの風景、バンド演奏からカラオケまで自由自在な 音楽の使い方、随所に散りばめられたとぼけたユーモア。また劇中には、主人公たちが初めてのデートで 見に行く映画として、盟友ジム・ジャームッシュの『デッド・ドント・ダイ』が大胆に引用され、ゴダール やブレッソンの名前も登場。画面から溢れでる映画愛に、誰もがにやりと笑ってしまうはず。一方で、登 場人物たちの横ではつねにロシアによるウクライナ侵攻のニュースが流れ、いま、私たちが生きる悲痛な 現実を映し出そうとする意志が感じられる。カウリスマキ映画のなかでもかつてないほどまっすぐな愛の 物語となった本作は、戦争や暴力がはびこる世の中で、それでもたったひとつの愛を信じつづける恋人た ちの姿を通して、今を生きる希望を与えてくれる。

 

『TOVE/トーベ』のアルマ・ポウスティと、ユッシ・ヴァタネンのW主演。 悲劇と喜劇の間をさまよい歩く、現代の恋のおとぎ話。

 

互いの名前も、電話番号も知らないまま恋に落ち、運命に振り回されながら想いを成就させようとする恋 人たちを演じるのは、カウリスマキ映画には初出演となる二人。『TOVE/トーベ』でムーミンの作者トーベ・ ヤンソンを演じ大きな注目を集めたアルマ・ポウスティと、『アンノウン・ソルジャー 英雄なき戦場』で 高い評価を得たユッシ・ヴァタネン。 アルマ・ポウスティは、職場での理不尽な扱いに抗い、恋人の悪癖をきっぱりと諌める強さを持った現代 の女性像を演じ、新しいカウリスマキ映画のヒロイン像を提示。ユッシ・ヴァタネンは、酒浸りで周囲を 心配させながらも、どこか憎めない男の役をユーモアを交えて演じている。それぞれの友人役として、ヤ ンネ・ヒューティアイネン(『街のあかり』『希望のかなた』)、ヌップ・コイヴ(『希望のかなた』)が出演、 そしてカウリスマキ映画には欠かせない名優“犬”の登場も忘れてはいけない。

 

監督・脚本:アキ・カウリスマキ/撮影:ティモ・サルミネン 出演:アルマ・ポウスティ(『TOVE/トーベ』)、ユッシ・ヴァタネン(『アンノウン・ソルジャー 英雄な き戦場』)、ヤンネ・フーティアイネン、ヌップ・コイヴ 2023 年/フィンランド・ドイツ/81分/1.85:1/ドルビー・デジタル5.1ch/DCP/フィンランド語 原題『KUOLLEET LEHDET』/英語題『FALLEN LEAVES』 配給:ユーロスペース 提供:ユーロスペース、キングレコード 後援:フィンランド大使館

 

第333回シネマスタジオ蕨 蕨市民文化会館コンクレレホール(JR蕨駅)

© 2012「鍵泥棒のメソッド」製作委員会

『鍵泥棒のメソッド』

【日時】2月14日(金)

10:30/14:30 

 

笑いとハラハラ・ドキドキのサスペンス、そしてトキメキ――

 

映画の醍醐味をすべて織り込んだ、大人のためのエンターテインメント・ムービー

 

銭湯で転倒し頭を強打。記憶を失った羽振りのいい男。

居合わせた売れない貧乏役者・桜井は、出来心からロッカーの鍵をすり替え、彼になりすます。が、その男はなんと誰も顔を見たことない伝説の殺し屋コンドウだった!桜井は男にきた大金の絡んだ危ない依頼を受けてしまい、大ピンチに。一方、記憶を失い、自分を桜井だと思い込んでいるコンドウは、真面目に努力して、役者として成功する事を目指し始めてしまう。そんなコンドウの姿に好感を覚えた婚活中の女性編集長・香苗は、なんと彼に逆プロポーズ!

失われた記憶、大金の在りか、そして結婚の行方--複雑に絡み合った事態の行く末には、

なんと、映画史上に残る爽快でトキメくラストが待っている!?

 

『運命じゃない人』

『アフタースクール』

内田けんじ監督、待望の最新作。

 

 

過去二作において、時制の組み替え、信じていたものがすべてひっくり返るような構成で、観客をあっと驚かせた内田けんじ監督。そんな監督が今回描くのは、人生が入れ替わってしまった二人の男と婚活中の女性が巻き起こす、誰もが楽しめる喜劇。そこには種も仕掛けもありません! とはいえ、内田監督ならではの先の読めない展開と意外なラストは健在。でも安心して身を任せて下さい。気持ち良いエンディングまで一気に連れて行ってくれます。

 

人気・実力ある俳優陣が演じる、意外なキャラクター

 

 

役者として全く芽が出ず、ボロアパートに一人暮らし、家賃も滞納。その上、後先考えずに行動して周りに迷惑をかけてしまう、ちょっとおバカな男・桜井を演じるのは、『アフタースクール』に続いての出演となる堺雅人。知的な実力派俳優のイメージが崩れるほど?の素晴らしい演技を見せてくれます。記憶を失った殺し屋・コンドウを演じるのは香川照之。記憶のあるコンドウは恐ろしい程の迫力があり、“桜井バージョン”のコンドウは最高にチャーミング!一人ニ役を演じるような難役をなんなくこなす、その実力はさすがの一言。そして勉強や仕事をこなすように、真面目に努力すれば結婚出来ると思っている、ちょっとずれた感覚の持ち主・香苗には、笑顔を封印して挑んだ広末涼子。その最高のコメディエンヌぶりは必見です。そしてキレ者で何事にも動じない強面のヤクザに荒川良々、大金の行方を握るミステリアスな女に森口瑤子と、キャスト皆、観客のイメージを覆すキャラクターを見事に演じ、ストレートな娯楽作でありながら新鮮な驚きもある作品へと昇華させています。

 

堺雅人 香川照之 広末涼子 荒川良々 森口瑤子 監督・脚本:内田けんじ

2012年/日本/128分/アメリカンビスタ/ドルビーSRD ⓒ 2012「鍵泥棒のメソッド」製作委員会 配給:クロックワークス



第334回彩の国シネマスタジオ 埼玉会館小ホール(JR浦和駅)

© 2021 Feather Films Pty Ltd, Filmfest Limited

『ペーパーシティ 東京大空襲の記憶』

【日時】2月18日(火)

10:30/14:30/18:30

 ★アフタートーク開催 14;30の回終了後

 ゲスト:エイドリアン・フランシス監督

 

「ペーパーシティ」– 終戦から77年。オーストラリア人のドキュメンタリー映画監督による、これまで 明かされることのなかった東京大空襲の生存者の物語を語り継ぐ作品。

 

「助かるのと死ぬのとは紙一重」

 

 1945年3月10日午前0時過ぎ、アメリカは東京を襲撃し、木造の家屋や多くの紙材が密集していた 東京に火の粉を浴びせた。日の出までに10万人以上の死者を出し、東京の4分の1が焼失した史 上最大の空襲であった。 生存者である星野弘さん、清岡美知子さん、築山実さんの3人は、何年にもわたって、公的な慰霊 碑や博物館の建設、そしてすべてを失った市民へのささやかな補償を求めて懸命に活動を続けて きた。しかし、日本政府は彼らの訴えを70年間認めようとせず、元兵士たちは国から寛大な扱いを 受けている一方で、彼らの要求は今もなお応えられていない。 「Paper City」は、この忘れられた悲劇の記録を残すために戦ってきた生存者たちの最後の運動を 追った作品である。この作品では、トラウマや記憶、そして歴史を継承する国家の役割について、 彼らの悲痛な証言、普段公になることのない映像資料、そして今日のアドボカシー活動の現状を織 り交ぜながら探っていく。

 

 

ペーパーシティ - 東京大空襲の記憶

出演:清岡美知子、星野弘、築山実 | 監督 エイドリアン・フランシス

エグゼクティブ・プロデューサー:ソフィー・ハイド | プロデューサー:メラニー・プラント | 撮影:ブレット・ルデマン | 配給:フェザーフィルムス| 配給協力:スリービン | 2021年 | 80分|オーストラリア  | 日本語・英語|英題・Paper City | 16:9 |  5.1ch | DCP | カラー/モノクローム|ドキュメンタリー | ステレオ | © 2021 Feather Films Pty Ltd, Filmfest Limited 




【シネマスタジオとは?】

NPO法人埼玉映画ネットワーク主催の映画上映会。

各会場とボランティアスタッフのサポートのもとで定期的に映画上映を行い、身近な場所で世界の多様な作品を観られる場所と機会を提供しています。

 

【当上映会のシステム】

当日券・回数券のみ/お支払いは現金のみ/全席自由/各回入替制

◎チケットは各回上映分を9時30分より販売開始(当日券のみ)

 ※会場や作品によって例外があります。詳細はホームページ・チラシ・各種SNSにてご確認ください。

 

【料金・サービスのご案内】

一般1,100円/小中高生600円(要学生証)

回数券

 11枚つづり11,000円。切り離し利用可。3年間有効。

スタンプカード(チケット兼用)

 鑑賞した映画の作品名のスタンプを押します。10個集めると1回無料で鑑賞できます。

 鑑賞履歴にもなります。

特別興行の場合、料金が変わる場合がございます。

 

【上映会場】

詳しくはコチラ

①彩の国さいたま芸術劇場(JR「与野本町駅」)

②埼玉会館(JR「浦和駅」)

③蕨市民会館(JR「蕨駅」)

 

【アフターイベント】

◎3種類のアフターイベントを実施!

 「アフタートーク」映画関係者の話を聞いてみよう!

  映画関係者によるトーク(映画監督、原作者、プロデューサー、出演者など)

 

 「アフターセミナー」作品の背景を知り理解を深める!

  専門家によるセミナー(その道の専門家・識者、大学教授など)

 

 「アフターライブ」で盛り上がろう!

   上映作品に関連するライブパフォーマンス(音楽家、芸術家、芸人など)

 

*上映会期間中の他の回を鑑賞したお客様であれば、

 スタンプカードの提示で、イベントにご参加いただけます。

特定非営利活動法人 埼玉映画ネットワーク

〒330-0063 埼玉県さいたま市浦和区高砂2-3-10黒澤ビル3階

電話 048-762-9407(携帯電話 080-1368-7399)

Fax 048-762-9427

E-メール info@eiganetwork.or.jp

 

*土日祝日および各イベントの翌日は原則お休みを頂いております。

*訪問される際は必ず事前の連絡をお願いいたします。