第309回シネマスタジオ蕨 蕨市民会館コンクレレホール(JR蕨駅)

©2016「しゃぼん玉」製作委員会

『しゃぼん玉』

【日時】4月19日(金)

10:30/14:30

 

直木賞作家 乃南アサのベストセラー小説、待望の映画化。

 

親に見捨てられ、女性や老人だけを狙った通り魔や強盗傷害を繰り返してきた伊豆見翔人(林遣都)。人を刺し、逃亡途中に迷い込んだ宮崎県の山深い椎葉村で怪我をした老婆スマ(市原悦子)を助けたことがきっかけで、彼女の家に寝泊まりするようになった。初めは金を盗んで逃げるつもりだったが、伊豆見をスマの孫だと勘違いした村の人々に世話を焼かれ、山仕事や祭りの準備を手伝わされるうちに、伊豆見の荒んだ心に少しづつ変化が訪れた。そして 10年ぶりに村に帰ってきた美和(藤井美菜)との出会いから、自分が犯した罪を自覚し始める。「今まで諦めていた人生をやり直したい」ーー決意を秘めた伊豆見は、どこへ向かうのか・・・。

 

林 遣人 藤井美菜 相島一之 綿引勝彦 / 市原悦子

原作:乃南アサ『しゃぼん玉』(新潮文庫版) 主題歌:秦 基博「アイ(弾き語りVersion)」(OFFICE AUGUSTA) 監督・脚本:東 伸児




第310回彩の国シネマスタジオ 彩の国さいたま芸術劇場 映像ホール(JR与野本町駅)

© 2020 MANDARIN PRODUCTION – FOZ – France 2 CINEMA – PLAYTIME PRODUCTION – SCOPE PICTURES

『すべてうまくいきますように』

【日時】5月8日(水)~5月12日(日)

10:30/14:30

 

★アフターセミナー開催 5月11日(土)14;30の回終了後

  ゲスト:豊岡 めぐみさん

     (フランス哲学専門、諸外国の安楽死・尊厳死について研究) 

 

誰にでも訪れる家族との別れ── それが安楽死だとしたら? 名匠フランソワ・オゾンが集大成として 父と娘たちの最期の日々を綴る、涙とユーモアあふれる感動の物語

 

芸術や美食を楽しみ、ユーモアと好奇心にあふれ、何よ り生きることを愛していた84歳の父アンドレが突然、安楽 死を願う。脳卒中で倒れたことによって、身体の自由がきか なくなったという現実が受け入れられず、人生を終わらせる のを手伝ってほしいと娘のエマニュエルに頼んだのだ。小 説家のエマニュエルは妹のパスカルと、父の気が変わること を望みながらも、スイスの合法的に安楽死を支援する協会 とコンタクトをとる。一方で、リハビリが功を奏し日に日に 回復する父は、孫の演奏会やお気に入りのレストランへ出 かけ、生きる喜びを取り戻したかのように見えた。だが、父はまるで楽しい旅行の日を決めるかのように、娘たちにその 日を告げる。娘たちは戸惑い葛藤しながらも、父と真正面 から向き合おうとする──。   監督は、新作を発表するたびに異なるテーマで観る者を 圧倒し、恐るべき才能と讃えられた、『まぼろし』や『8人 の女たち』のフランソワ・オゾン。『グレース・オブ・ゴッド 告発 の時』でベルリン国際映画祭銀熊賞に輝き、名匠の地位を 確立した。すべての人にいつか必ず訪れる死をテーマとし ながらも、ユーモアを忘れない会話劇とスタイリッシュな映 像で、家族の愛とは何か、人生とは何かを軽やかに問い かける、涙と笑いあふれる感動のドラマを完成させた。

 

フランスの国民的俳優ソフィー・マルソーが、 オゾン組の個性際立つスタッフ&キャストと初コラボレーション

 

 

娘のエマニュエルには、『ラ・ブーム』の世界的大ヒットでスー パーアイドルとなり、『007/ワールド・イズ・ノット・イナフ』な どのハリウッド超大作にも出演、フランスの国民的俳優とし て愛され続けるソフィー・マルソー。本音しか言わない父の言 動に時には傷つきながらも、父を人として敬愛する娘を情感 豊かに演じた。深刻な時にも父から受け継いだユーモアを忘 れないエマニュエルの愛らしさが、マルソーの魅力でより一層 引き立つ。  父のアンドレには、『愛を弾く女』や『恋するシャンソン』な どで3度セザール賞に輝くフランス映画界の重鎮、アンドレ・ デュソリエ。毒舌、頑固、ワガママ、いじわる、そのすべてのマイ ナスカードを魅力へと変貌させるアンドレというキャラクター を見事に体現している。エマニュエルの母で、夫のアンドレ とは別居中のクロードには、『さざなみ』でアカデミー賞®︎に ノミネートされたシャーロット・ランプリング。フランソワ・オゾ ン監督とは、『まぼろし』『スイミング・プール』『17歳』でタッ グを組み、オゾン作品に深みと品格を与えてきた。エマニュ エルの妹のパスカルには、『17歳』でセザール賞にノミネートされたジェラルディーヌ・ペラス。父と姉の絆に複雑な想いを 抱き嫉妬することもあるが、こうと決めたら真っ直ぐな姉を慕 う健気な妹を演じ、美しい姉妹愛で観る者を癒してくれる。  スタッフにも一流のオゾン組が集まった。病院での場面が 中心ながら、パリの街の息吹を効果的に映し取り、9月から4 月の季節の移り変わりを細やかに捉えた撮影は、『Summer of 85』でリュミエール賞を受賞し、セザール賞にノミネートさ れたイシャーム・アラウィエ。裕福で美術品を蒐集する一族の ハイセンスな部屋を作り上げたプロダクション・デザイナーは、 『ヴォイス・オブ・ラブ』でセザール賞にノミネートされたエマニュ エル・デュプレ。  最期の日を決めた父と娘たちの前に、愛や倫理、法律や 宗教など様々な理由から反対する者たちが立ちはだかる。果 たして父は決行するのか、考えを変えるのか、誰かが止める のか、あるいは安楽死を禁ずるフランスの法律に止められる のか──サスペンスフルなストーリーテリングを得意とするオ ゾンが、緊迫感に満ちた展開の先に用意した、想像を裏切 る結末とは──?

 

 

監督・脚本:フランソワ・オゾン(『ぼくを葬る』『グレース・オブ・ゴッド 告発の時』)

出演:ソフィー・マルソー アンドレ・デュソリエ ジェラルディーヌ・ペラス シャーロット・ランプリング ハンナ・シグラ

提供:木下グループ 配給:キノフィルムズ


第311回彩の国シネマスタジオ 埼玉会館小ホール(JR浦和駅)

© 2019 STUDIOCANAL S.A.S AND AMAZON CONTENT SERVICES LLC

『キュリー夫人 天才科学者の愛と情熱』

【日時】5月21日(火)

10:30/14:30/18:30

★アフターセミナー開催/14;30の回終了後

ゲスト:氏家 理恵さん

     (聖学院大学人文学部 欧米文化学科 教授)

 

ゴールデン・グローブ賞女優ロザムンド・パイクが圧巻の熱演! 天才科学者キュリー夫人が辿った知られざる激動の半生とは─ 人類の未来を変えた一人の女性の“愛と情熱”を描いた傑作ドラマ!

 

その名を誰もが一度は聞いたことがある歴史上の偉人、キュリー夫人̶。だが、彼女が夫と共に発見した未知の元素が科 学の常識を覆し、人類史上初となる二度のノーベル賞受賞の栄光に輝いたこと。さらに、現在では定着した「放射能」という 言葉の名付け親であり、それが癌治療など人類に多大な貢献をしたこと。しかし、その一方で、彼女の意図しない戦争の道 具として使われ、人類の未来を変えるほどの衝撃を世界に与えたことは、あまり知られていない。本作は、キュリー夫人の輝 かしい業績とは裏腹に、彼女の波乱に満ちた人生の“光と影”を描き切った衝撃の物語。観る者を揺さぶらずにはおかない、 知られざる愛と情熱が浮き彫りになってゆく̶。  19世紀、パリ。ポーランド出身の若き女性研究者マリ・スクウォドフスカは、ソルボンヌ大学から女性ということで差別を受 け、ろくに研究の機会も与えられないでいた。同僚の科学者ピエール・キュリーと運命的な出会いを果たした彼女は、結婚し てキュリー夫人となる。彼の支援で研究に没頭した彼女は、ラジウムとポロニウムという新しい放射性元素を発見したことか ら夫妻でノーベル賞を受賞し、科学界を席巻するが、ふたりの幸せは長続きせず、夫は不慮の事故死を遂げてしまう̶。さ らに、彼女が発見したラジウムは癌細胞の治療に役立つ一方、核兵器としても利用されるようになり、彼女の苦悩は深まって いく。欧州が戦火に包まれる中、精神的に追い詰められた彼女は、娘と“ある計画”を実行に移そうとするが……。 キュリー夫人を熱演したのは、人気・実力ともにハリウッドを代表するロザムンド・パイク。02年に『007/ダイ・アナザー・デイ』 のボンドガールに抜擢され大ブレイクした彼女は、『ゴーン・ガール』(14)で失踪した主人公の妻役を演じ、アカデミー賞® 主演女優賞にノミネートされて絶賛を博した。日本でのスマッシュヒットも記録に新しい『パーフェクト・ケア』(20)では、老 人たちを食い物にする悪徳実業家を圧倒的な存在感で怪演し、ゴールデン・グローブ賞の主演女優賞(ミュージカル・コメ ディ部門)を見事受賞。本作では、激動の時代を駆け抜けた天才科学者の複雑な心情を渾身の熱演で体現し、かつてな い、ありのままのキュリー夫人像を映し出している。また、彼女の運命を左右する多彩な豪華キャストも見逃せない。夫のピ エール・キュリーには、『コントロール』(07)、『マレフィセント』シリーズ(14・19)のサム・ライリー。夫の死後に不倫相手とな るポールには『ダンケルク』(17)、『どん底作家の人生に幸あれ!』(19)のアナイリン・バーナード。母親の才能を受け継ぎ、 後にノーベル化学賞を受賞する娘のイレーヌ・キュリーには、Netflixドラマ「クイーンズ・ギャンビット」(20)や『ラストナイ ト・イン・ソーホー』(21)で人気急上昇中のアニャ・テイラー=ジョイがそれぞれ扮し、アンサンブルを魅せている。 

監督は、デビュー作の長編アニメ『ペルセポリス』が07年のカンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞して世界を驚嘆させた、イ ラン出身の鬼才マルジャン・サトラピ。11年の全米図書賞最終候補作となったローレン・レッドニスの「放射能/キュリー夫妻 の愛と業績の予期せぬ影響」を原作に、『博士と彼女のセオリー』などの名プロデューサーであるティム・ビーヴァン製作のも と、『ワンダー 君は太陽』(17)や、現在日本でも開幕中の舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」の脚本家ジャック・ソーンとタッ グを組み、緻密かつエモーショナルな伝記映画を撮り上げた。まだ女性が弱い立場に置かれていた前近代的な19世紀のパリ を舞台に、逆風を満身で受けながら苦悩したキュリーの揺れ動く心情を丁寧に描写し、彼女の発見が人類の未来に大きな影 響を与えていく過程をドラマティックに演出している。時に衝突しながらも支え合うキュリー夫妻の愛と絆。類稀なる才能ゆ えに抑えきれない衝動的な情熱。やがて戦争に翻弄されてゆく苛烈なまでの運命̶。そのすべてが渾然一体となった天 才科学者の真の実像、生き様は観るものすべての胸を打つ。  キュリー夫人が追い求めた<真実>の果てに、待ち受けていたものとは?その答えは、未来を託された私たちの手の中に あるのかもしれない̶

 

監督:マルジャン・サトラピ  脚本:ジャック・ソーン 製作:ティム・ビーヴァン 原作:ローレン・レドニス

出演:ロザムンド・パイク、サム・ライリー、アナイリン・バーナード、アニャ・テイラー=ジョイ

提供:木下グループ 配給:キノフィルムズ

 



第312回彩の国シネマスタジオ 彩の国さいたま芸術劇場 映像ホール(JR与野本町駅)

©2016 Dor Film-West Produktionsgesellschaft mbH / FOUR MINUTES Filmproduktion GmbH / Dor Filmproduktion GmbH

『ブルーム・オブ・イエスタディ』

【日時】6月5日(水)~6月9日(日)

10:30/14:30

 

★アフターセミナー開催 6月8日(土)14;30の回終了後

  ゲスト:小林 和貴子さん

     (学習院大学 文学部 ドイツ語圏文化学科 教授) 

 

ナチスの戦犯を祖父に持つ男と、 フランス系ユダヤ人女性が恋におちたら・・・ 愛と笑いと勇気でタブーの扉を開けて、 第29回東京国際映画祭にてグランプリを 獲得した新時代の人間讃歌。
今を時めくアカデミー賞受賞監督のアレハンドロ・ゴン サレス・イリャリトゥのデビュー作『アモーレス・ベロス』や、 世界各国で大ヒットを記録した『最強のふたり』など、唯一 無二の世界観で映画ファンを熱狂させる作品をグランプリ に選んできた東京国際映画祭。29回目を数えた2016年は、 歴代の受賞作の中でも最高に挑戦的かつ画期的な作品に、 その勇気を称える栄誉が贈られた。
時は、現代。主人公は、ナチスの戦犯を祖父に持ち、家族 の罪と向き合うためにホロコーストの研究に人生を捧げる研 究者のトト。そして、ナチスの犠牲者となったユダヤ人の祖母 を持ち、親族の無念を晴らすために、やはりホロコートの研 究に青春を捧げるインターンのザジ。スタート地点は真逆だ が、同じ目標のためにアウシュヴィッツ会議を企画することに なった二人。頑固で人付き合いが苦手なトトは、フランスから来た“今どきの若い女性”のザジに最初は激しく反発する が、彼女の型破りなユーモアにいつの間にか生きる力をもら う。やがて二人は、自分にない何かを求め合うように強く惹 かれていく。だが、実は二人の出会いは、偶然ではなかった。 ザジが隠していた驚くべき“事実”が明かされるのだが―
CAST
トト・ブルーメン、ラース・アイディンガー 、ザジ・ランドー 、アデル・エネル、バルタザール・“バルティ・トーマス 、ヤン・ヨーゼフ・リーファース、ハンナ・ブルーメン、 ハンナー・ヘルツシュプルング
STAFF
監督・脚本:クリス・クラウス
プロデューサー:ダニ・クラウス、カトリン・レンメ、クリス・クラウス 、ゲルト・フーバー、クルト・シュトッカー
ドイツ・オーストリア/2016年/126分/原題:DIE BLUMEN VON GESTERN/ドイツ語・フランス語・英語/カラー/シネスコ/5.1ch/ 日本語字幕:吉川美奈子/R15+/配給: キノフィルムズ・木下グループ 


【シネマスタジオとは?】

NPO法人埼玉映画ネットワーク主催の映画上映会。

各会場とボランティアスタッフのサポートのもとで定期的に映画上映を行い、身近な場所で世界の多様な作品を観られる場所と機会を提供しています。

 

【当上映会のシステム】

当日券・回数券のみ/お支払いは現金のみ/全席自由/各回入替制

◎チケットは各回上映分を9時30分より販売開始(当日券のみ)

 ※会場や作品によって例外があります。詳細はホームページ・チラシ・各種SNSにてご確認ください。

 

【料金・サービスのご案内】

一般1,100円/小中高生600円(要学生証)

回数券

 11枚つづり11,000円。切り離し利用可。3年間有効。

スタンプカード(チケット兼用)

 鑑賞した映画の作品名のスタンプを押します。10個集めると1回無料で鑑賞できます。

 鑑賞履歴にもなります。

特別興行の場合、料金が変わる場合がございます。

 

【上映会場】

詳しくはコチラ

①彩の国さいたま芸術劇場(JR「与野本町駅」)

②埼玉会館(JR「浦和駅」)

③蕨市民会館(JR「蕨駅」)

 

【アフターイベント】

◎3種類のアフターイベントを実施!

 「アフタートーク」映画関係者の話を聞いてみよう!

  映画関係者によるトーク(映画監督、原作者、プロデューサー、出演者など)

 

 「アフターセミナー」作品の背景を知り理解を深める!

  専門家によるセミナー(その道の専門家・識者、大学教授など)

 

 「アフターライブ」で盛り上がろう!

   上映作品に関連するライブパフォーマンス(音楽家、芸術家、芸人など)

 

*上映会期間中の他の回を鑑賞したお客様であれば、

 スタンプカードの提示で、イベントにご参加いただけます。

特定非営利活動法人 埼玉映画ネットワーク

〒330-0063 埼玉県さいたま市浦和区高砂2-3-10黒澤ビル3階

電話 048-762-9407(携帯電話 080-1368-7399)

Fax 048-762-9427

E-メール info@eiganetwork.or.jp

 

*土日祝日および各イベントの翌日は原則お休みを頂いております。

*訪問される際は必ず事前の連絡をお願いいたします。